新しい大人への不安と期待
昨日のできごと。
友人たちが私の誕生日を祝ってくれるということで、
ちょうど家に来てくれていた母に子供たちをお願いし、ランチにでることに。
娘(2歳8ヶ月)には、おでかけしてくるね。と伝え、
娘は、うん。と送り出してくれた。
ランチ後、せっかくなので、友人たちに、娘や息子に会ってもらおうと
家に寄ってもらうことに。
家について、私が、ただいまーというと、
娘は、元気に、おかーちゃーん!といって出迎えてくれた。
そして、後ろに友人たちがいるのが分かったのか、一瞬、少し固まったようにみえた。
それから、友人たちが、娘と仲良くなろうと色々と関わってくれた。
娘は、すごくニコニコしながら、私の背中にのってゆらゆらしたり、
私の近くでジャンプしたり、おもしろい変な動きをしてみたり、ぶーっと口をとがらせてみたり‥‥
すごく楽しそうな様子、に見えるけれど、一定の距離は保ったまま。
もし、誰かがその距離を急に縮めるようなことがあったら、
急に真顔になって、私のところに抱きつきにやってくる。
暫くすると私から少し離れて友人からの関わりを受け入れたり、また、私のところへ戻ってきたり。
私から見ると、ちょっと不自然にも思える、いつもの娘とは違う娘がいた。
正直にいうと、私には、娘が大人に媚びているような感じに見えてしまって、
そんな風にしなくてもいいのに‥‥、或いは、もしかして私が無理させちゃってるのかな、と少しネガティブに感じている自分がいた。
いつもは、「なにしてあそぶ~?」と言いながら、容赦なく私をひっぱって、
色々な遊びに取り組んでいくものだから。
この行動は、ちょうど半年前くらいから見られるようになっていて、
それまでは、新しい大人が来たとき、話しかけてもらったとき、
或いは大人だけではなくて、保育園で新しい遊びが始まったときとか、
今まで見たことのないものに対して、
最初、指をくわえて、真剣な表情でそれらをじーっと観察し、
長い時間を時間をかけて、その環境の中に入っていっていた。
半年前から、新しい大人に対して、最初、
ニコニコしたり、大げさに動いたり、ぶーっとしたり、することが増えてきた。
そして、そうしながら、徐々に、距離を縮めていく。
(ちなみに、帽子をかぶっていたり、サングラスをしていたり、
ひげが濃かったりする男の人は、最初から近づこうとしないな。)
新しい大人に出会った時に、娘は、どうして、この、ちょっと不自然なニコニコ対応をするのだろう?
私の立場で想像するとすると、
私にとっては、事前情報もなく、何の言葉もわからない異国の地に降り立ったときのような感じかな・・?
最初は、自分を守るために、とっても警戒して、感覚を研ぎ澄ませて何が起きているのか観察する。安全な場所を探す。信頼できる人を見つける。
そして、慣れてきたら、少しずつ、新しい場所で楽しむことへの期待が生まれ、少しずつ、周囲に関わっていく。信頼できる人を増やしていく。
娘は、生まれてからずっと、
大人、というものに対する信頼を積み上げていて、
新しいものは怖いし不安もたくさんで警戒はするけれども、それと同時に、
この大人たちと、友達になりたいし、受け止めてもらいたい、そんな期待を持つことができるようになっていて、
不安と期待とのその狭間で、どちらも抱えながら、自分なりにそれを乗り越えていっている、そんな時間だったのかもしれない。