おおきくなったら。
ある日、娘(2歳9か月)が息子(0歳8か月)に、
自分が食べていた「固焼きせんべい」を食べさせようとしていたことがありました。
私「ゆま、ありがとー。でも、しゅんちゃんは、まだ食べれないんだ~。
もう少し大きくなったら、食べられるようになるよ。」
娘「大きくなったら?」
私「うん」
そして、数日後、娘が同じようにせんべいをもっていたときのこと。
娘は私に、真剣な顔で、
「しゅんちゃんはね、まだ、おくち、大きくないから、食べられないんだよ」
と教えてくれました。
私は、吹きだしそうになりながら、
「そ、そうだね、まだ難しいんだよね」となんとか答えました。
その時は、おくち、という意外な付け足しに面白くなってしまったのですが、
後から考えてみると、確かに、「食べられない理由」×「大きさではかるもの」だと、
そうなるかもなぁ、と妙に感心させられたのでした。
大きい小さい、は、娘にとって、抽象的すぎて分かりにくいのかもしれない。
そんな、よくわからないものを、自分の中で分かるものに変換して、納得して、取り込む。
そんなことをやっていたのかなぁと想像していると、
あぁ、娘は、私たち大人と同じことをやっている、と気が付いたのでした。