どうしようもないこと

一昨日の朝の話です。7:30頃、既に起きて元気いっぱいの娘(2歳11か月)が、半分寝ている状態の私のところへやってきて、枕元でおもちゃのバスを使って遊び始めました。

暫くして、私の顔面にバスを走らせるようになり、私が、「おぉーちょっといたい~。まだ寝てたいよー」というと、娘は面白くなったのか、段々激しくなってきました。

私は、冗談じゃなく痛くなり、さらには夜中の授乳で充分寝れてないのに!とイライラもしてきて、「痛いから、やめて。おかーちゃん、まだ寝てたいから、ちょっと待ってて!」と伝えてみるものの、娘は全然やめません。こんにゃろう、と思って、ついに、「やめて!」と手で娘を突き放してしまいました。

 

私の心の中は、言葉で伝えてもわかってもらえそうにない諦め、でも、どうにかしてやめてほしい、あとは、私が痛いのをわかってほしい、そんな気持ちでした。

 

娘は、シュンとなった感じで、少し止まって、そして、また、私の枕元で遊び始めました。

 

私は、その娘の姿を見て、”ただただ、遊んで欲しかっただけなんだよなぁ‥‥”と思い、「突き放しちゃってごめん・・・」と言いながら、その瞬間、不思議とふっと思い出したのが、半年くらい前の、娘とお友達との、ある出来事でした。

 

その出来事というのは、娘が、お友達の髪の毛をぎゅーっと引っ張って、その子が大泣きする、という事件。

その時期、娘は、たたかれたらうまいこと相手から逃げたり、時々叩き返したりというのはありましたが、髪を思いっきり引っ張るというのを私は初めてみたので、どうしたんだろうと少し動揺したのを覚えています。いつもと明らかに様子が違ったのでした。

 

その事件を思い出した時、お友達の髪を引っ張った娘と、娘を突き放した私を重ね合わせ、初めて、その時の娘の気持ちが分かったような気がしました。

”あ~それ以外、しようがなかったんだよなぁ・・・”

 

というのも、娘がお友達の髪を引っ張る直前の出来事を思い返してみると、

我が家に来たそのお友達は、目新しい我が家の色々なものを試して遊びたく家中を探索していました。娘にとっては自分の家だけど、やったことのないことをお友達がしているので、目が離せません。例えば、ドアの郵便受けのところを開けたり閉めたり。冷蔵庫の野菜室を開けたり閉めたり。

娘は、お友達についていき、お友達が面白そうなことをやったらすぐに「ゆまちゃんの(家の)!」といって、そのお友達をどかして自分がやるようにと行動していました。

きっと、お友達は、「自分が先に見つけたのに!」と思っているのでしょう、娘の「ゆまちゃんの!」に対して、きっと睨んで、郵便受けをバン!と閉めます。

その拍子に、娘の指が郵便受けに挟まって、娘は大泣き。さらに、冷蔵庫でも同じように、指が挟まれてしまいました。

娘がお友達の髪の毛を掴んだのは、その時でした。

 

娘の心の中は、「痛い!あなたは私が痛いのを分かってんのか!」「そもそも、これ、わたしのなんだから、やめてよ!やめてっていってるのに、なんでやめてくれないの!」

そんな中で、どうする術もなく、目の前に垂れ下がっているお友達の髪の毛を引っ張ってしまったのかもしれません。

そして、相手のお友達も同じように、「自分が先に見つけたのに!」という気持ちを、バン!と強く閉めるという行動で表すしかなかったのでしょう。 

 

もちろん、髪を引っ張ることはよくないことだけれど、指があるのに強く扉を閉めることも、突き放すことも、よくないことだけれど、

どうしようもないこともあるなぁ・・・と、思ったのでした。

 

こうやっていくうちに、今回の私のように、相手の気持ちが想像できるようになっていったりしていくのか・・・と思うと、今回の突き放してしまった出来事も、髪を引っ張る事件も、とてもつらくてしんどいけど、意味のあることなのかもなぁ。

 

ちなみに、先ほど、一昨日の朝の時と同じように、娘が私の頭の上で車を走らせたので、「これ、痛いから、やってほしくない・・・」と言ったら、娘は、「わかった」とすぐにやめたのでした。私の気持ち、分かってくれていました。

 

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